私は過去、様々なリーダーと言われる人たちを見てきました。
能力も高い上にメンバーからの信頼も厚い理想的なリーダー、能力は高いがメンバーかの信頼は低いリーダー?能力は低いがメンバーからの信頼は厚いリーダー、能力もメンバーからの信頼も低いリーダー?。
「リーダーとは?」と検索すると、役割だの要素だのスキルだの出てきますが、結局のところ私がリーダーとして必須となる要素は、
メンバーの役に立っていること
リーダーの能力の高さは関係なく、これだけだと思います。もちろん、能力も高ければ言うことはないのですが。
リーダーがいてメンバーがいるということは、それはチームということです。チームには様々な人が存在します。資料作成が得意な人、顧客説明が得意な人、事務作業が得意な人。リーダーではあってもすべてをできる必要はなく、苦手なことはそれが得意なメンバーに任せてしまえばいいのです。
極論を言えば、リーダー自身は能力がまったくなくても、メンバーがリーダーのためならしょうがないからやってやるか、みたいな雰囲気になれば問題ないと思います。それもチームとしての1つの形です。
逆に言えば、いくら能力が高くてもメンバーの役に立っていないリーダーなのだとしたら、それはリーダーとしての器ではないと思います。個人プレーであれば話は別ですが、チームプレーであるならば後ろがついてこなければ意味はないのです。
「部下が役に立たない」なんてこぼすリーダーという立場の人がいますが、日本は基本的にメンバーとしての働きが評価されリーダーになっていきます。メンバーがリーダーよりも仕事ができるわけがないという気概を持ったほうがいいです。そういった部分を理解、協力してあげることがリーダーとして必要です。
それでは、どうすればメンバーの信頼を集められるかというと、
・メンバーを大事にする
・筋を通す
・人の話を聴く
上記3点が特に大事だと思います。
メンバーを大事にするというのはもちろんのことですが、自らの保身のために「自分は言っていない(言った)」、「自分はそんな話は聞いていない(説明された)」などと筋の通らないことを言い出すリーダーは役に立つ立たないどころか、メンバーにとっては大迷惑です。
個人的に「筋を通す」ということは、人間としてとても大事なことだと思っています。きっちりと筋を通してくれるリーダーなんかは、尊敬できるしついて行こうとなりますね。
「人の話を聴く」って結構難しいんですよね。途中でオチとか回答がわかってしまうと、話への意識が薄くなってしまって相手の話を聴かなくなってしまいます。ここでいう「人の話を聴く」というのは、最後まで話を聴くということです。相手の話中に回答を出そうとせず、相手の話が終わってから考えればそれでいいのです。
メンバーは組織のために頑張らなくても、リーダーのためなら頑張れる。そんなチーム、リーダーが一番かっこいいと思います。
以上。ありがとうございました!