好きも得意も仕事にしないほうがいい。なぜなら、その先が1番重要。

 

以前「好きなことで生きていく」のYoutubeのCMなどがありました。  

好きなことを仕事にしたほうがいいとか、好きなことよりも得意なことを仕事にしたほうがいいなどがありますが、私はどちらも違うと思っています。

 

 

 

 

好きなこと、得意なこと

  最初に好きなこと、得意なことの私なりの解釈をまとめておきます。

好きなこと・・・自然と熱中して、気づいたら時間の経過を忘れるほど没頭してしまうもの。自分で感じることのできる感覚。 得意なこと・・・他の人よりもうまくできたり、特に苦労したりせずにできること。他の人と比べてみて初めてわかるもの。

 

どちらも仕事にしたらうまくいきそうな気がしますよね。

   

好きなことを仕事にしないほうがいい理由

 

自分が好きなことをやることは多少辛くても頑張れるし、好きだから没頭して自分の成長にも繋がりやすいと思います。

 

しかし、好きなことをしているだけでは稼ぐことができない可能性があるのです。  

例えば、絵を描くことが好きだから絵を描く仕事に就いたとします。 書いた絵を評価するのは他人になります。他の人が価値がないと判断したら、一切のお金にならない可能性があるのです。

ゴッホという画家がいますよね。ゴッホの絵は生きている間はほとんど評価されず、死後高値で絵が取引されるようになったという話は大体の人が知っているのではないでしょうか。

貧乏でもいいから好きなことだけをやり続けたいというのでしたら、いいかもしれませんが、評価されなかったら一転好きが嫌いになってしまうかもしれません。

 

それでは、嫌いだけど稼げる仕事はいいのかという話になると思います。 場合によってはありかもしれませんが、やめておいたほうがいいと思います。

嫌いな仕事を嫌々続けると顔がひきつり、心は沈んでいき、ストレスから病気になってしまいます。

 

また、野球が好きでプロ野球選手になった人が人がいます。1年目こそ絶好調で新人王のタイトルなどを獲得しましたが、2年目からは完全にスランプに陥り出場機会も減っていった。

上記のような場合も好きなものを好きでい続けられるのか、わかりませんよね。  

もちろん、好きでやっていたら収入に繋がったということもあると思います。 好きなことはあくまでも趣味の範囲に収め、収入源として頼りきることはしないほうがいいと私は思うのです。  

何より、好きなものを嫌いになってしまうのは悲しいことです

 

 

得意なことを仕事にしないほうがいい理由

 

得意なことをやっていればうまくいかないなどのストレスがないため、ほとんどストレスを感じることはないと思います。

 

ですが、得意なことって成長に繋がりづらいと思うんですよね。  

私は、バスケットボールが得意です。 学生時代にやっていたから初心者にはまず負けません。 ですが、得意ではあっても好きではないのです。バスケットボールが好きで好きで仕方がないという人には勝てませんし、勝とうとも思っていません。

得意ではあっても好きではないため、これ以上バスケットボールがうまくなることはないと思います。

 

また、「得意である=楽しい」とはならない可能性もあります。  

私はEXCELを扱うことが得意です。関数もマクロも組むことができるため、他の人とまったく同じ仕事をした時には、圧倒的に私のほうが早く終わらせられる自信があります。

正直、別に楽しくはありません。 ただできるからやっているだけで、楽しいと感じたことはほとんどありません。

 

ほとんどの人は一生仕事というものに関わっていくと思います。 そして人生における結構な時間を仕事に費やすことになります。  

時間を費やすのであれば成長に繋がるほうがいいし、何より楽しいほうがいいですよね。  

 

 

その先にあるものが1番重要である

 

その先にあるもの、生活や生き方です。  

例えば、日本から一切出たくないと考えている人がパイロットやCA、通訳などの仕事に就いてしまったら大変です。 1年のうちのほとんどを海外で過ごすことになってしまうかもしれません。

上記は極端な例ですが、海外に住みたいと考えている場合は、海外で働くということはもちろんですが、日本の企業から現地の駐在員になるという形を取ることも可能だったりします。  

大切なのはどの仕事をしたいかではなく、どういう生活をしたいかということなのです。

 

料理を作るときは先に作りたいもの、食べたいものから考えますよね。 肉料理がいいから肉を使った料理のレシピを調べようだったり、冷蔵庫の中身で作れるもの作ろうだったりするかもしれませんが、先に作るものを決めるはずです。

作るものを決めてから、必要な材料や調味料をそろえていくと思います。

食べたいものを先に決めておかないと、いざ食べたときに思っていたものと違う。や、やっぱりあっちが食べたかったなと思ってしまうこともありますよね。

 

仕事も同じです。まず自分の理想とする生活を考えてから、その生活をするためにはどの仕事をすればいいかを決めるかが正しいのです。  

幸いインターネットが普及した現代では、その仕事をしたときにどういった生活になるかがほとんどわかるようになっています。

医者はお金は稼げるが休みがほとんどないとか、仕事は楽だけど給料は低いとか、調べればその仕事が大体どのような生活になっていくかわかります。

 

最初のほうで、嫌いだけど稼げる仕事は場合にはよるがやめておいたほうがいいと書きました。 その先を考えている場合、若いうちに稼ぎきって隠居したいや、自分で商売を起こしたいと考えているなら選択肢としてはありだと思うからです。 最初は嫌いでも、気づけば好きになっていたということもありますし。

 

テレビや雑誌、本などでその道のプロと紹介されている人がいますよね。 そういった人達はインタビューでは「好きだからやっています」と答えていることが多いと思いますが、よくよく聞いたり読んだりしてみると、その先を考えていることがほとんどです。

漠然としていますが「社会の発展に貢献したい」だったり「地域の復興の支えになりたい」だったりと理由は様々ですが、それを表現する形として仕事を選び、好きだから続けている、続けられているということだと思います。

 

日本で「将来の夢は?」と聞かれると、それはほとんど仕事のことを聞いていますよね。 「消防士になりたい」と答えたら「いい夢だね、頑張って」ってそこで終わってしまうのです。

「どうして消防士になりたいの?」と聞いたら「人の命を救える人になりたいから」と言った答えが返ってくるかもしれません。  

ものごとの先には必ず先があって、そこまで考えると人生の可能性というものがさらに広がっていくと思います。

   

最後に

 

思っていた以上に長文になってしまいましたが、何を言いたかったかというと、 好きだから、得意だからという理由で入り口から仕事を決めるのではなく、その先で自分がどのように生きていきたいかという出口から考えることが重要だということです。  

こんな生活が送りたいと決まったときに、それを叶えることができる仕事を選ぶことが一番いいと私は思っています。

  ちなみに私はIT業界で働いています。上で書いていたように理由もあります。 文系出身の元プー太郎がIT業界に入ったわけ  

以上。ありがとうございました!