円満退職のメリットについて考える

退職の情報などを調べていると、しきりに円満退職をしましょう!
絶対に円満退職をするべき!などが多いですが、本当に円満退職をしたほうがいいのか。
円満退職をするメリット、そしてデメリットについてまとめていきます。

退職すること自体は難しくありません。

 

まず、退職をする場合は2週間前に「退職します」と伝えればよいです。それが許可されようがされまいが法的に退職をすることが可能となります。
※雇用契約(期間の定め等)で異なる場合があります。
ただし、退職の話なんて、知らぬ存ぜぬと言い出すこともありえるため、内容証明郵便で退職届を2週間前までに会社に送りましょう。
これは労働者側からの一方的な労働契約解除となるので円満退職とはなりえないかもしれません。
法的には何も問題はありませんが、感情論が出てきますので・・・

 

円満退職を迎えるために

 

まず、円満退職には会社側に留められ続けている状態ではなく、わかったと言わせた状態が必要です。
このために、退職交渉をする努力が労働者には必要なわけですが、「絶対に認めん!」や、「次の人員の確保が完了するまではいてほしい」など、明らかに労働者側に不利なことを言い出されたら円満退職は厳しいものと思ってください。
希望の退職日までに、引き留めを振り切れないと判断した場合は、円満退職は諦めてしまったほうが懸命です。
円満退職を目指すがあまり、精神をすり減らしたり、人生自体を狂わされないようにしましょう。

 

円満退職をするメリット
・退職の際、脅迫等がなく精神衛生上よい。
・退職後に退職した会社と個人的に取引できるようになる可能性がある。
・退職する会社の人とその後も友人関係になれる可能性がある。
円満退職をするデメリット
・退職交渉などで時間がかかる場合がある。
・退職交渉で精神をすり減らす場合がある。

退職の際、脅迫等がなく精神衛生上よい。

 

退職に際して、「損害賠償を請求する」だの、「退職金は払わない」、「懲戒解雇する」などの脅迫を受けることがなくなります。

ですが、ご安心ください。もし言われたとしても、これに関して労働者側としては問題とはなりません。
労働者側にあまりにも問題点があった場合を除いて(悪意のある行動などです。悪意を持って備品を壊したりしなければ大抵は問題ありません。)、懲戒解雇とはなりませんし、本当に懲戒解雇となった場合は訴えれば勝てる可能性が高いです。
就業規則よりも法が優先されます。2週間前に退職の意思を示していれば、損害賠償に応じる必要はありません。というか、基本的に通りません。

しかし、このように脅しを受けた場合は、法律事務所に相談に行ってしまったほうがいいかもしれません。
応じる必要はないと頭ではわかってはいても、やはり損害賠償となると怖くなってしまうこともありますので。

退職後に退職した会社と個人的に取引できるようになる可能性がある。

 

一応、私は退職交渉を経て円満退職をしたので、その後個人的に取引ができるような関係となっています。
このことについては円満退職をしてよかったかなと思っています。

 

退職する会社の人とその後も友人関係になれる可能性がある。

 

業務関係なく関わりがほしい場合は、これもメリットでしょうか。
私としてはそこまでメリットを感じませんが・・・その業界での情報を得たりができるようになりますね。

 

円満退職といえども

 

退職時にサインをすることになるであろう誓約書については必ず、熟読してからサインをしましょう。
同業他社と思われる会社に転職をする場合、「競業避止義務」という項目があるかは確実に確認しましょう。
「競業避止義務」という項目があった場合には、範囲などの内容をしっかりと確認して場合によってはこれの解釈について交渉したほうがいいです。

この誓約書については、拒否することも可能です。しつこくサインを迫られた場合は、法律事務所などに相談しましょう。
サインをしてしまった場合でも、「職業選択の自由」が最優先されます。よほど看過できないほどの損害などが出なければ何事もなく済むことが多いようです。
この損害とは、退職する会社で知りえた機密情報などを用いて不当に利益を出した場合などをさします。

円満退職を目指すので、引継ぎはしっかりとしましょう。

また、転職先の情報は誰に対しても数年間は言わないほうが懸命です。

 

 

円満退職のメリット、デメリットについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
正直、私個人としましては、円満退職に必ずしたい!というほどの魅力は感じませんでしたね。

 

自分自身を守るために、場合によっては決裂での退職でも全然ありだと思います。

 

以上。ありがとうございました!