「ひらめき」のためには、あえて頭を空っぽにしましょう!

アイデアが生まれない・・・。仕事で行き詰ってしまった・・・。

 

このような経験は誰しもあるかと思います。

私自身IT業界でエンジニアとして働いているのですが、問題解決のためのアイデアがまったく浮かばず、考えれば考えるほど必死になればなるほど、更にアイデアというものは浮かばなくなってしまいます。

そういったとき、どうすればいいのか。

 

「頭を空っぽにする」をしましょう。
「頭を空っぽにする」は少々オーバーな表現かもしれません。脳がリラックスまたは、ぼけーっとした状態を作りましょう。

 

 

 

 

 

ひらめきはリラックス状態で生まれる

 

昔、あるテレビ番組で「ひらめいた」時というのは脳がどのような状態にあるのかMRI(画像診断装置)を使って実験していたことがあります。

結果として、被験者が「ひらめいた」と思った時の脳の状態は「ぼけーっとしている」、「リラックスしている」状態とほとんど同じだったのです。

 

つまり「ひらめき」を生むためには、脳がリラックスしている状態を意図的に作り出してあげることが効果的だということです。

 

パソコンを眺め続けていてもアイデアは生まれてきません。
むしろ行き詰まった状態でパソコンを眺め続けることで視界が狭くなり、行き詰まった状態からさらに抜け出せなくなります。
また、脳を使いっぱなしというのも脳を疲れさせ、働き自体を低下させてしまいます。

 

行き詰まったときには、オフィスを出て青空の下へと出かけて頭を空っぽにしましょう。
そして、リラックスした状態でちょっとだけ脳のリソースを使って考えてみる。

こうすることでいいアイデアが生まれたり、新しい解決方法を考えられたりします。

 

私はエンジニアとして働いていますが、行き詰まることも多いです。
よくわからないバグで悩まされたり、他の人が何を言っているか正直わからないときなど。

そういったときは悩んでいてもいい解決方法は浮かばないので、自分の席から離席し、脳をリラックスさせる旅に出ることにしています。
そうすることで新しいアイデアや、解決方法を思い浮かびます。

 

大切なことを教えてくれるのは、いつもオフィスの中ではなく青空の下です。

 

ひらめきが生まれやすい場所

 

「創造性の4B」という場所があります。

これはアイデアが生まれやすい場所の 頭文字でまとめたもので、以下になります。

・Busses(バス)
・Beds(ベッド)
・Bar(バー)
・Bathroom(お風呂)

 

こういった場所は脳がリラックスまたは、ぼけーっとしている状態が多いはずです。
ひらめきが生まれやすい脳の状態はリラックスしている時なので、こういった場所ではひらめきが生まれやすいとなります。

ただし、ひらめきはすぐに忘れてしまう傾向にあるので、忘れないようにメモを取るなどの習慣をつけておくとよいでしょう。

 

ちなみに私は、先ほど上げた青空(Blue Sky)も含め「創造性の5B」と勝手に呼んでおります。

 

 

ひらめきに必要なプロセス

 

ひらめきのためにはリラックスすることが大切だと書いてきましたが、ただリラックスしているだけでは「ひらめき」というものは生まれてこないと思います。

 

「ひらめき」を得るために重要なのは、一度その問題や課題などと徹底的に闘うことです。

 

そして一度、その問題などを脳の脇においておく。
脳をリラックスさせましょう。

 

時間はかかるかもしれませんが、そうすることで「ひらめき」は生まれてきます。

 

私自身問題と闘い続け「あ、無理だ」と思ったら、散歩に行くようにしています。

そうすることで、まったく別の視点からの問題解決の道筋が見えてきたりすることがあります。

 

頭空っぽという状態も脳には必要

 

最近の脳科学ではこの「頭空っぽ」、つまりぼけーっとしている状態も脳にとっては必要な時間であると考えられているようです。

 

脳がリラックスしている状態のとき、脳はアルファ波というものを発しています。
特に睡眠の前や起きた直後のまどろみ状態などはこのアルファ波というものになりやすいと言われていますね。

このアルファ波というのは「ひらめき」を生むために最適な状態であるといわれています。
将棋の羽生名人などが勝率のいいときは大体このアルファ波となっているそうです。

逆に普段起きている状態というのは脳はベータ波を発しています。

 

休日などに何もせず「ぼけーっと過ごしてしまった」とき、凄くもったいないことをしてしまったと感じるかもしれませんが、脳にとっては大切な時間ということですね。

逆に普段起きている状態のベータ波は緊張や、興奮状態を表しています。
緊張や興奮状態のとき呼吸数や脈拍などが増えるため、あまり健康にはよくありません。

 

あわただしい毎日の中、ときには「ぼけーっと過ごす」ことも大事なことなのかもしれません。

 

 

まとめ

 

脳は酷使し続けてもいいことはありません。
脳の能力は低下し、脳の老化を進める原因となってしまうこともあります。

 

時には立ち止り脳を休めてあげる。これこそが近道となるのかもしれません。

 

サンクチュアリ出版 (著)樺沢 紫苑

 

以上。ありがとうございました!