施工管理はマジでやめたほうがいい。元施工管理が半年で辞めた理由

 

建設、建築業界はよく3K(きつい、汚い、危険)と言われて、人手が増えないと言われていますが、私は3K以外の問題だと思っています。

この業界に入るのであれば3Kはある程度、覚悟しているはずなので。

 

私は大学の新卒で施工管理という仕事に就きました。

特に行きたい業界もなかったので、やるならモノ作りに関わりたいと思い就職。

もともと1、2年で辞めるつもりでしたが、想像以上に酷い業界だったので半年で退職をしました。

私が施工管理という仕事が酷すぎると思った部分をまとめていきます。

 

ちなみに、施工管理と職人さんはまったく別物なので、建設、建築業界に入りたいなら職人のほうがいいと思います。

 

 

 

 

1、業務内容がきつい

施工管理の業務は基本的に「4大管理」といわれており、

・工程管理

  作業が納期までに完了するように、スケジュールの管理をすること

・品質管理

  求められている品質の水準を満たせるようにすること

・原価管理

  決められた予算で作業を完了させること

・安全管理

  現場の人間が怪我なく作業を終えられるように管理すること

 

基本的に実作業は職人さんが実施します。

施工管理の仕事はその名の通り管理業務です。

 

管理業務とは言っても外に出る必要があるため、夏場や冬場は本当に辛いものがあります。

職人さんとの作業の打ち合わせなども業務内容であり、私は職人さんにはよくしてもらっていたのですが、気性の荒い職人さんの相手をするのはかなり大変です。

 

 

2、当たり前のように手が飛んできた

 

私が入った現場では、施工管理の上司から毎日のように殴られていました。

もはや殴られるために毎日出勤していたようなものです。

 

わからないことを聞かなければ「なんで聞かないんだ」と殴られ、聞いたら聞いたで「なんでわからないんだ」と殴られました。

 

もちろん、暴力のない現場もあるのかもしれません。

私の同期からはそのような話は聞きませんでした。

 

正直、殴られる側が行き着く先は精神が病むか、自分も人を殴るようになるかの2択しかないと思います。

 

私は、人のことを殴るような人にはなりたくなかったので、精神が病む前に施工管理から逃げ出しました。

 

この業界は不良上がりの人も多いため、このようなことを繰り返しているのだと思いますが、人が増えない原因はコレがかなり大きいのではないでしょうか。

 

 

3、長時間労働が当たり前

 

 

まず、基本的には土曜日は休みではありません。

土曜日ではあっても現場は動くため、出勤しなければなりません。

ちなみに、「週休2日制」と「完全週休2日制」は完全なる別物です。

 

また、雨が降っても出勤をします。

職人であれば雨の中ではできないような作業の場合は、休みとなることもあります。

しかし、施工管理の仕事は管理なので雨の日でも休みとはなりません。

 

そして極めつけは、残業が当たり前の世界であることです。

 

施工管理は昼間、職人さんが居る時間には(本来はダメですが)作業を手伝ったり、職人さんとのコミュニケーションが主な仕事となります。

プロの職人さんでも確認をしなければ進められないような作業があるため、都度その対応をすることになります。

 

そして、職人さんは17時にはほとんど帰ります。

暗い中で作業をしても危ないですからね。

作業が大幅に遅延しているような状態でもなければ、職人さんが残ることはありません。

 

そう、職人さんは、帰るのです。

 

施工管理は職人さんが帰っても帰れません。

次の日の段取りや、材料の確認、全体的なスケジュールの見直しなど、やることは多岐に渡ります。

施工管理も定時は17時ですが、17時以降にしかできない作業があるため、残業が当たり前の世界となっているのです。

 

正直、ありえないと思っていました。

上司も家庭があるにも関わらず、毎日22時帰宅していると嬉しそうに言っていました。

頭がおかしい業界です。

 

 

4、人に教えるという環境ではない

 

建設、建築業界は「見て」覚えるが慣例なのか、私は基本的に何かを教えてもらうことはありませんでした。

 

前述の通り、聞いても聞かなくても手が飛んでくるので、できるだけ関わりたくないと思っていたことも事実です。

 

そして、この業界の知識は基本的にネットでは出てきません。

 

モルタル(コンクリートみたいなもの)と水を混ぜるときの配分量がわからず、苦労しました。

幸いにも一緒にいたカタコトのベトナム人に知識があったので、なんとかなりましたが・・・

 

5、給料もいいわけではない

 

スーパーゼネコン(大林組、清水建設、鹿島建設、竹中工務店、大成建設)や、1次請けで仕事を取るような会社であれば話は別かもしれませんが、中小や、スーパーゼネコンの下につくようなところは給料も格安となります。

 

スーパーゼネコンでも残業パラダイスなのは変わりませんが、大きい仕事が取れるために給料はよくなります。

 

逆に下請けで入るようなところは、大体マージンを抜かれているために、給料も上りづらく、下請けであるために上には逆らえず、職人さんとの間も取り持たなければならないという板ばさみ状態となります。

 

残業が当たり前なので、残業代で稼げばいいと思うこともあるかもしれませんが、ハッキリ言って残業で稼いで自分の時間を失うなんてことは非常に勿体ないと思います。

私は残業代で稼ぐくらいなら、バイトでもして気楽に残業代を埋めます。

 

 

6、潰しもきかない

 

大体の業種でも言えるかもしれませんが、施工管理は他の仕事で使うようなスキルは身に着きません。

施工管理の人が転職するといっても大体は施工管理になります。

 

職人であれば手に職着けてから独立という道も取りやすいですが、施工管理は職人さんとの兼ね合いもあり、独立も難しいでしょう。

CADの技術をつけても、重宝されるのはやはり施工管理という仕事くらいですからね。

 

 

最後に

 

 

私のように軽い気持ちで建設、建築業界に入ろうと思っている人がいたら、確実にやめておいたほうがいいです。

 

また、入ったはいいもののやっぱりきついから辞めたいという人にも、すぐに辞めたほうがいいと思います。

上司が怖くて退職を切り出せないなら、退職代行のサービスもあります。

 

 

施工管理の仕事よりも大事なのは、あなた自身です。

 

 

正直、職場環境を変えないと人は来ないし、定着もしないと思う。

 

 

以上。ありがとうございました!