会社員であればよく聞く「会社への忠誠心」という言葉。
私は会社への忠誠心なんてものはクソほどの役にも立たないものであり、すぐに捨てたほうがいいものと思っています。
2019年の台風19号は本当に凄まじいものがありました。
関東の電車のほとんどが運転を見合わせるような事態となりました。
そんな中「会社への忠誠心を示すために這ってでも出社してください」みたいな会社もあったようです。
「お金は出ないけど、近場のホテルに前泊してね」のようなことを言われるところもあったようです。
本来であれば、そんな危険な中での出社はさせないことが正解ですし、むしろ「出社しないでください」ということが正しいのです。
使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
出展:労働契約法の第5条
上記のように法律で出社の際に危険がある場合は、出社させないようにしなさいとあります。
それにも関わらず出社を命じてくる会社への忠誠心なんて、持たないほうがいいですし、持ってしまうと大変危険です。
上記は極端な例ではありますが、どのような会社においても「忠誠心」なんてものは不要だと私は思っています。
終身雇用の崩壊
日本式の雇用制度で特徴的なのが「終身雇用」です。
特別な理由(会社の業績悪化など)がない限りは定年まで雇用するといったもので、もうひとつの特徴として「年功序列」があげられます。
この終身雇用・年功序列も法律で定められているわけではなく、日本独自の慣習のようなものです。
これが100%守られるような時代だったら忠誠心を示して、会社にぶら下がって定年を待つという選択肢もアリではありました。
しかし、自動車業界最大手のトヨタ自動車でさえ「終身雇用を続けていくのは難しい」と発表しました。
つまり、終身雇用は完全に終わりに向かっているのです。
定年までぶら下がれないなら、忠誠心なんて示す必要はありませんね。
「終身雇用・年功序列」という制度はいいところも悪いところもあるのですが、
私個人としては完全に悪い部分が表に出てきているなと感じています。
辞めたら給料は0になる
何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれませんが、私にはこの理由が1番刺さります。
どれだけ忠誠心をもって会社に尽くしていたとしても辞めたら給料は0になります。
例えば、本当に努力して会社の業績を伸ばすことに多大な貢献をしたとしましょう。
それこそ会社への忠誠心から体調を崩すくらいに頑張ったとします。
体調を崩した結果、休職をし、退職したとします。
休職中はもしかしたら給料が振り込まれるかもしれません。
※休職中の給料については明確な法律がないため、会社の良心によります。
しかし、退職したら0になります。
多大な貢献をしていた場合でも0になるのです。
忠誠心を示し続けていれば、辞めた後でも給料が発生するなら私も全力で尻尾を振ります。
ですがそんなことはありえないので、会社よりも自分自身を大事にするほうが間違いなくいいと私は感じています。
いざというときに会社は助けてはくれない
人間、生きていればいろいろな問題が出てきたりすると思います。
どんなに忠誠心を持って働いていた場合でも、いざというときには会社は助けてはくれません。
都合が悪くなったら酷い扱いを受けることもままあります。
いざというときという例としては不適切かもしれませんが、育休制度があるにも関わらず、育休を取得したら不当な配置転換を受けたりしたニュースが問題となったことがありました。
また、マンションなどを購入して、会社を辞められないだろうと思われたタイミングで明らかにおかしい単身赴任などを命令されるケースもあるようです。
会社に対して従順であればあるほど、そういった命令に逆らえなくなります。
しかし、普通に考えたら明らかにおかしいのです。
私はまだそういったケースには当たったことはありませんが、そのようなケースに当たったら間違いなく辞めます。
まとめ
今のこのご時世は1つの会社に留まるのではなく、会社は踏み台と考えることがベストです。
1つの会社で留まり続けると自分の価値がわからなくなります。
外に出てみたら自分には想像以上のスキルがあっただとか、外では使えない無駄な知識ばかりを蓄えていただとかです。
会社を転々としていくなかで、自分の価値を高めていくような働き方こそ今の時代に即していると私は考えます。
会社への忠誠心などという無駄なものは捨て、自分自身が成長できる環境であるか否かを指針にしていくことが大切です。
以上。ありがとうございました!