勇者「人間滅ぼそう(笑顔)」Helck(ヘルク)がクッソ面白い!

 

つい最近、Helck(以下、ヘルク)という漫画を読了したのですが、これが本当にクッソ面白かったので、それについて書いていきます。

 

 

ちなみにヘルクは全12巻。少なすぎず多すぎず、ベストなボリュームだと思います。

 

ネタバレはないと思います。というか、この漫画はネタバレされると一気に面白くなくなるような雰囲気なので、ネタバレはできません!

 

あらすじ

 

人間、魔族、魔物などの生物が存在するファンタジー世界のお話。1人の勇者によって魔王が倒され、人間は「これでもう魔物の脅威におびえる必要はない」と喜びにあふれていた。そのころ魔族は、次の魔王を決めるためのトーナメントを開催しており、そこには「人間が憎い!人間滅ぼそう」と笑顔で宣言する勇者ヘルクの姿があった。

 

私の見解だと、このヘルクという漫画はW主人公ですね。

1人めの主人公である勇者ヘルクは、レベル99の人間の勇者で最初から最後までずっと強いです。シリアスな部分も多々あるのですが、ヘルクがいれば大抵なんとかなるという安心感が本当に凄まじかった。そして、顔が濃い。筋肉が凄い。筋肉イズパワー。「肩に小っちゃい重機載せてんのかい!

 

そしてもう1人が、魔族の赤の四天王であるヴァミリオ。こちらはレベル78で、ヘルクに比べると見劣りしますが、めっちゃ強いです。そして、可愛い。この漫画の突っ込み役でもあり、「バカァァ!」という突っ込みが癖になります。登場キャラに天然?が多いためか、常識人であるヴァミリオは気苦労の絶えないポジションです。

 

 

 

ストーリーが面白い

 

正直、最初の新魔王決定トーナメントはあまり好きではありませんでした。シリアスよりもギャグ寄りで、そのギャグも別に面白いとは思えなかったので・・・

私がこの漫画を面白いと思い始めたのは、勇者ヘルクの過去編からです(単行本だと4巻くらいから)。この過去編でヘルクが「人間滅ぼそう」と言っていた理由だったり、そもそもなぜ新魔王を決めるトーナメントに参加していたのかなど、この物語の核心にせまっていきます。

この過去編からラストまで、勢いが衰えることなくずっと面白かったのです。ぜひこれから読み始める人は、ヘルクの過去編までは絶対に読んでほしい。過去編を読むと、止まらなくなります。

 

過去編からラストまでシリアス展開がずっと続くのですが、ヘルクが強すぎることによる安心感が凄いので、シリアスアレルギーの人も問題ないはず。

後半は感動展開も多く、泣かされました。アニメで泣くことは多いのですが、漫画で泣かされたのは久しぶりでした。

 

ここのセリフはこういう意味だったのか!とか、この展開はここからきていたのね!みたいなことが多々あり、ストーリーもしっかりと練られていると感じました。なので、どんな話でも油断できないんですよね。

 

 

ヴァミリオによる「バカァァ!」が癖になって、定期的に「バカァァ!」が欲しくなってしまうのですが、この作者はよくわかってらっしゃる。「バカァァ!」欠乏症になりかけたタイミングで、ちょうどよく「バカァァ!」分を供給してくれます。

 

 

 

キャラが魅力的

 

この漫画のいいところに登場キャラが魅力的という点もあります。

 

ほとんどのキャラが使い捨てのようなキャラではなく、何かしらの見せ場があったりします。

 

正直ヘルクは顔が濃いので、最初の頃は気持ち悪いキャラだなと思っていたのですが、読み進めていくとイケメンにしか見えなくなっていました。ヘルクは本当にかっこいい。ヘルクの行動理念は最初から最後まで「仲間大事に」でしたから、それがぶれないというのがいいですね。

 

ヘルクとヴァミリオの関係性がだんだんと変化していくのも好き。ヴァミリオも最初から最後まで四天王の名に恥じないくらい強いので、キャラを大事にしているなというのが伝わってきます。

 

ヘルクの過去編で初登場する、アリシアが可愛い。可愛くて仕方がないから、盛大に語りたいのですが、盛大なネタバレになってしまうというジレンマ。ヘルクを読めば、いつでもアリシアに会えるぞ!

 

魔族側のキャラもみんないいキャラしてるんですよね。個人的には、魔王決定トーナメントにも出ている「不死身のヒュラ」が好き。四天王の1人であるアズドラも作中で格を一度も落とすことなく活躍し続けたというのもいいですね。

 

 

最後に

 

この漫画「ヘルク」は「マンガワン」というアプリで、1日に読めるページ数に制限はあるものの、すべて無料で読むことができます。

私も最初は、マンガワンで無料で読んでいました。漫画を買っても2回以上読むことがほとんどないので、買うのがもったいなくてここ数年は漫画をまったく買っていなかったのですが、ヘルクの過去編からがあまりにも面白く、思わず単行本を買って一気読了しました。

この漫画はいろいろなところに伏線が仕込まれており、読了後すぐに2週目に入ったので、買ったことを満足しています。

 

元々は絵柄的にまったく興味を持てなかったのですが、読み始めたら止まりませんでした。全12巻と揃えやすいこともあり、本当にオススメです。

 

七尾ナナキ

 

一部巻を除いて、新品は売っていない状態です。残念。中古を買うか、電子書籍で買うかしかこの記事を執筆時点では入手方法がないです。

 

本は紙媒体にこだわっていた私も、今回を機に電子書籍デビューを果たしました。

 

アニメ化はあるかわかりませんが、やってくれるのであれば、50話くらいでしっかりとやってほしいですね。

 

以上。ありがとうございました!