ここ最近、生き方の多様性とか言われて、
いろいろなところで自分らしく生きようとか言われていますが、この「自分らしさ」ってものはいったい何者なんでしょうか。
誰もが自分らしく生きたいと思っているような時代、この「自分らしさ」ってものはちゃんと知っておかないといけないものだと思います。
「自分らしさ」とは自分が自然体でいられるような状態のことを言います。
漠然としすぎていますが、これ以上の説明が今の私ではできません。
自分らしさっていったいなんなのでしょう。
私は自分らしさの正体はセルフイメージだと思っています。
セルフイメージとは簡単に言うと、自分が自分自身に抱いているイメージのことです。
自分はこういう人間であり、こういったことが得意で、こういったことが苦手。
そして好きなものはあれで、嫌いなものはあれみたいなやつです。
この「セルフイメージ」ってやつは結構厄介な代物です。
例えば今のお給料が月20万円だったとしましょう。
急に「来月から給料を半分にする」って言われたら「えぇ・・・」って思いますよね?
逆に「来月から給料を2倍にするぞ」って言われたら、嬉しいけれども何かよからぬ企みをしているのではないかと思ってまって「いえ、上げなくて結構です」とか本当はほしいのに言ってしまうこともあります。
給料を2倍にしたからと言って、特にペナルティなどもあるわけでもないのにちょっと怖くなってしまいますよね。
つまり人間はセルフイメージの中が心地よいのであって、セルフイメージの外になってしまうと、自分にとって良い変化も悪い変化も恐れてしまう生き物なのです。
自分らしさは変化するものである
人間、生きていれば何かしらの変化は起こっていくものだと思います。
私はもともとキノコという食べ物が好きだったのですが、小学生の頃にエノキを喉に詰まらせて以降、大嫌いになってしまいました。
様々なところでそっと除けるということをするようになったのです。
その後、どうしてもキノコを食べなければいけない状況に陥り、それ以降、またキノコが食べられるようになりました。
そして先日、キノコ鍋という40種類のキノコを食べられる料理に出会ったのですが
そのキノコ鍋は本当に美味しくて、キノコという食べ物をもう一度食べられるようになっておいてよかったと本当に思いました。
もし「キノコを食べないのが自分らしさ」という思いに囚われていたら、このように美味しくてこの料理に出会えてよかったと思うこともなかったでしょう。
もともとは料理をしない、料理が苦手だというのが自分らしさだったとしても、あるとき料理をしてみたらするのが当たり前になっていったということもあるかと思います。
これも「自分らしさ」というものの変化です。
最初は苦手でも、人間には特殊技能の"慣れ"というものがあります。
これは食べ物の話ですが、目の前にチャンスが転がってきたとき、これは自分らしくないからといって見逃してしまうというのも勿体ない話だと思います。
自分らしさはガンガン変えていけばいい
上で書いたように、自分らしさというものは変化していきます。
自分らしさというものに囚われず、良い変化も悪い変化も受け入れてみましょう。
良い変化ならもっと伸ばしていけばいいと思うし、悪い変化なら良い変化にできるよう頑張ってみる。
自分らしさの中でも、自分で嫌な部分だなと思っている部分は思い切って捨ててみる。
自分の最高は好きなように更新していきましょう。
あなたらしくないは聞く必要なし
他の人と話していて「あなたらしくないよ」とか言われることありませんか?
私はこれを言われると「いったい私の何がわかるって言うんだ」って思います。
人が言ってくる「あなたらしくない」は完全に、その人にとって都合のいいイメージを持って「らしくない」と言ってきていると思っているんですよね。
結局、自分らしさというものを決める権利があるのは本人だけです。
他の人の「らしさ」というものに惑わされる必要はありません。
「あなたらしくない」とかは、相手をコントールしたいがために発される言葉だと思います。
最後に
最近「自分らしく」みたいな言葉に触れる機会が多くなってきて、いったい「自分らしさ」って何者なんだろうと考えた結果、この記事が生まれました。
「自分らしく生きよう」とかはよく聞きますが、この「自分らしさ」ってものに変に囚われたりしないほうがいいでしょう。
自分らしくないからといって拒絶するのではなく、とりあえずやってみる、受け入れてみることが大事なのではないでしょうか。
それで本当に合わなかったら辞めればいいし、自分には合わないと思っていたものが楽しくなったりもするかもしれません。
以上。ありがとうございました!