本日、JavaSilver試験を受験し(ギリギリですが)合格してきたので、合格体験記を綴っていきます。合格体験記の記事はありふれているのですが、少しでもこれから受けようと思っている方の参考になれば幸いです。
本当にギリギリですね・・・8割くらいは取れていると思っていたのですが。まぁ、合格したので「ヨシ!」。
私が受けたのはSE8になります。最新はSE11ですが、SE11からは有料のプログラミング言語になるっぽいので、SE8のほうが間違いなく使われていると思われます。
最初に使った参考書や勉強方法を書いて、所感やなぜ受けたのかを書いていきます。
ちなみに私は仕事でJavaを使っています。いわゆる経験者というやつでしょうか。スクールや会社でJavaについて教えてもらったことはありません。Javaに関しては完全に独学で学んでいる形です。
Java Silver SE8 試験とは
オラクル公認のJava技術レベル認定資格の1つで、開発に必要である基本的なプログラミング知識を習得している証となります。どちらかというと、上級者指導のもと開発ができるという、開発初心者向けの資格となっています。
試験費用は26,600円。こちらは税抜きなので、税込みにすると約3万円です(高いですよね・・・)。
問題数は77問。合格ラインは65%以上正解なので、大体51問正解すれば合格できるということになります(Twitterに63%なんてつぶやきもあったのですが、65%が正しいはずです)。
ちなみに、このJavaSilverは通称として広く知れわたっていると思いますが、試験名称は「Java SE 8 Programmer Ⅰ」になります。
最初JavaSilver試験が見つからずに焦りました。そしてGoldのほうは「Java SE 8 Programmer Ⅱ」で、Bronzeはそのまま「Bronze」。どういうことでしょうか・・・
Java Silver SE8を取得するメリット
JavaSilverを取得すると、Javaに関しての基礎的な知識を有しているというアピールになります。
Bronzeは正直あまり聞かないので、Silverからが評価の対象となりやすいでしょう。私自身、面接で「JavaSilver取れば?」と言われて落とされたことがあります。
そして、今のIT業界は基本的に人身売買が主です。企業は即戦力を求めます。即戦力アピールとしてJavaSilverを取得しておくのはいい選択肢だと個人的に思っています。取ったばかりなので、恩恵はまだわかりませんが・・・
Goldに関してはそこまで、って個人的には思っています。今のところ取るつもりはありません。Goldを取るくらいなら、他のプログラミング言語の資格を取ろうかと思っている次第です。
使った参考書
・スッキリわかるJava入門 第3版 (スッキリシリーズ)
・徹底攻略Java SE 8 Silver「1Z0-808」対応問題集 試験番号1Z0-808
「スッキリわかるJava入門 第3版 (スッキリシリーズ)」は凄くわかりやすい参考書だとは思いましたが、この本で触れていることは理解していたので、パラパラと読んで終了しました。
Javaに初めて触れるような人、Javaの仕様を理解したいという人にとっては、非常にわかりやすい参考書だと思いますので、ぜひ読んでみてください。
「徹底攻略Java SE 8 Silver「1Z0-808」対応問題集 試験番号1Z0-808」は「黒本」という通称で呼ばれている、JavaSilver用に作られた問題集です。
JavaSilver資格を取得するにあたっては、この黒本は必須級だと思われます。普段からJavaを使っている人でも、黒本だけは購入したほうがいいと思います。
逆に私の所感だと、JavaSilver試験用に白本や紫本といったものも存在していますが、黒本のみで問題ないと思います。私自身、白、紫は使っていません。
試験中、「これ、黒本の問題に似ているな」と思ったものや「これ、黒本の問題の値を変えただけだね」と思ったもの、そして極めつけは「これ、黒本と全く同じじゃないか!」と思ったものまでありました。まさに「これ進研〇ミで見たやつだ!」と試験中に思っていました。
黒本だけでも50%近くは正解を取れると思いました。
勉強方法
最初に、私の学習時間は約20時間でした。なんとなく勉強したいと思わない日が多かったので。
まず、Javaの仕様理解というものは必須です。黒本だけでも50%は正解できると思いますが、残りはどうしても自力が必要になります。ですので、Javaの仕様を理解していないと合格点にはギリギリ届かないかなと思います。
まずは、黒本の10章の模擬試験をやりました。この時の正答率は49%。正直、絶望しました。一応経験者でも最初から合格ラインに乗ることは稀かと思います。嫌らしい問題が多いです。
その後、1章~9章を1周。間違えた問題に関しては、解説を読んで理解を深めましょう。ちなみに、ラムダ式なんてものもありますが、試験では1問、出ても2問なのでわからなければスルーでいいと思います。私はスルーしました。
その後はひたすら10章と11章の模擬試験。どちらも80%以上の正答率になるまで繰り返しましょう。間違えた問題については解説を読むことを忘れずに。
ちなみに私は、10章を4周して90%正解、11章は3周で80%正解という形で試験に臨みました。
試験中、この模擬試験の問題と同じようなものが出てくることが多かったので、ある程度暗記してしまうといいかもしれません。
黒本の内容をJavaで実際に書いてみて試すということもいいかもしれません。というか、やったほうがいいです。私はやっていませんが。だって、めんどく・・・
「if」、「for」、「do while」、「Exists」、「this」、「super」あたりは間違いなく出題されるうえ、点数を取りやすいところなのでぜひとも覚えておきましょう。あと、前置インクリメントと後置インクリメントの違いもかなり大事ですね。
そして、試験の問題自体は77問と少ないように思えますが、本当にクソみたいなコードが70問近くあり、ひっかけ問題も多々あります。模擬問題をしっかりとやって、試験問題に慣れておきましょう。
簡単にコツを書くのであれば、最初に「public static void main(String args[])」を探すことでしょうか。ここからコードを読み始めると、このプログラムが一体何をしたいのかといった全体像が把握しやすくなります。
ただ、試験問題では「public static void main(String args[])」が結構省略されていたんですよね・・・
勉強にも黄金比率というものがあるようです。インプット3に対して、アウトプット7が黄金比率と言われています。インプットは参考書を読む、アウトプットは問題を解くといった具合となります。ですので、ある程度理解をしたら問題を解くことに重点を置くのがいいかと思います。
私は勉強を始めて1カ月で試験を受けましたが、初心者の方は仕様理解も含め2カ月は見積もると安全かなと思います。
どちらにしてもしっかりと勉強することは必要になるかと思います。
JavaSilver資格を取ろうと思った理由
私は個人事業主として独立したのですが、開発における経験年数というものがイマイチでして、それを補完するためにこの資格を取りました。
経験年数とか正直曖昧すぎるので、資格のほうがアピールとしては最適かとも思っております。3年やっても大して書けない人がいたり、1年未満しかやっていなくてもバリバリ書ける人もいたりするので。
そして、資格試験の受験料は経費にできるということ。自分の懐からお金が出ていくのは変わりませんが、節税になります。
会社員だったころは受験を強制されもしなかったし、勝手に受けて受験料を請求するのもなんとなく嫌だったので、受けるつもりはありませんでした。
JavaSilver試験を受けてみた所感
JavaSilverに合格して思うことは「黒本、本当にありがとう」です。
開発初心者向けとは言っていますが、初心者向けだからと言ってなめてかかると普通に不合格になると思います(私自身、ギリギリだったというのもありますが)。
「普通、こんな書き方しないよね」、「なんでこんな回りくどい書き方をしているの」と言った具合に、理解に苦しむ問題も多々ありました。
上でも書きましたが、70問以上もコードを見続けるのは疲れます。ですので、黒本による模擬は本当に重要だと感じました。
最後に
そういえば、人間の脳は人生で起こったほぼすべてのことを記憶しているという研究結果があるようです。なぜ思い出せないことがあるのかというと「その記憶を簡単に引き出すことができない」からだとか。
簡単に引き出せるようにするには、その記憶に紐づく出来事を増やせばいいらしいです。参考書を読むだけではなく、自分の手で書いてみたり問題を解いて間違えたり(正解よりも間違えた問題のほうがより記憶に残りますよね)すると、より記憶を引き出しやすくなります。
JavaGoldは受けるつもりは今のところありません。
次は「基本情報技術者」を狙いに行こうと思っています。この「基本情報技術者」の資格は、数あるIT系の資格の中でも特に持っていると役立つと言われている資格の1つであるためです。
以上。ありがとうございました!