少なくともこれを読んでいる人は「はー、会社から早く帰りたいな」と思っている人でしょう。
そして世界のどこかでは同じように早く帰りたいと思っている人がいるはずです。
なんなら仕事中の会社員が一番使っている言葉第一位がこの「早く帰りたい」だと思うのです。
私も一時期は家に帰りたいゾンビでした。10分に一回はうわごとのように「帰りたい」と呟く、まさに幽鬼のような存在でした。
誰かが「帰りたい」と言い出すと「ハハッ。わかるー!」とか言っちゃうようなやつでした。
もはや「帰りたい」としか言葉を発していない日だってありました。
学生の頃は家に帰りたくなくて仕方がなかったのに、社会に出てから自宅大好き人間になってしまったのです。寝ても覚めても思い出すのは愛しい我が家。上司に怒られながらも今日の家路を夢想して耐え忍ぶような、お昼上がりの眠い時間。
でも、そんな生活を続けるうちに気づいたことがあります。
「早く帰りたい」ってやっぱり違うよな。と。
この記事は仕事があることがありがたいことだと思いましょう。などという高尚な記事ではありません。「会社員は全力で会社のために働くべき」という、社蓄根性も持ち合わせておりません。ご安心ください。
私は、仕事したくない、働きたくないただの一般人です。
私はあるとき「早く帰りたい」という言葉に違和感を感じました。
ほんのささいな違和感。「アレレー。おかしいぞぉ」と思ったのです。
私はこの言葉を「帰りたい」というよりも「早く定時にならないかな」という意味で使っていたのです。そう、まだ家に帰りたくない学生魂は私の中には残っていたのです。学生魂に気づいた私は狂喜乱舞しました。まだまだ自分は若いと、本気でそう感じられたからです。
しかし、そうなってくると「早く定時を迎えたい」気持ちと「早く帰りたい」気持ちは違うものとなってきます。
定時を早く迎えたい気持ちは、その場所にいることはそこまで苦痛ではないけれども、やることがなくて暇だったり、定時後の楽しみが待ちきれない状態だと思います。
逆に早く帰りたい気持ちというのは、もはやその場所にいるのが苦痛だという気持ちだと思います。周囲の人間関係が嫌だったり、仕事自体がそもそも嫌いだったりする状態ですね。
そして私はこの「早く帰りたい」は、正しくは「来たくなかった」になると思ったのです。
そもそも会社に行かなければ、帰りたいなどという気持ちも生まれなかったはずなのです。順番がおかしいのです。
私は通勤が嫌いです。電車に乗って会社に行って、電車に乗って家に帰る。
通勤さえしなければ、この通勤という苦痛にも出会わなくて済んだのです。
「早く帰りたい」は間違いで「来たくなかった」が正しいと、私は断言します。
日本語としても、来たくなかったが正しくなるはずです。
皆様も「早く帰りたい」と言いそうになったときは、そもそも「来たくなかった」と言うようにしてみてはいかがでしょうか?
私は「来たくなかった」と言います。もしくは「早く定時を迎えたい」と言っています。
ちなみに私は、月に2回ほど体調不良を予約しています。
月に2回は体調不良で早退します。もちろん仮病です。ばれたことはありません。多分。
本当にどうでもいいことでしたね。
以上。ありがとうございました!