第二の人生という考え方がちゃんちゃらおかしいので全否定する

 

 

人生において定年になるまでは仕事を頑張って、定年になってから自分がやりたいと思ったことをやっていこうといった考え方がありますよね。

検索キーワードで「第二の人生」と入力すると「第二の人生 準備」、「第二の人生 楽しみ方」などが検索の候補として出てきますが、

 

人生には第二も第三もありません。
人生は一度きりです。

 

 

今思い描いている老後の夢は老後でも本当に夢ですか?

 

「定年退職をしたら世界旅行に行くのが夢です」など、聞いたことはあるかと思います。

その夢はあくまでも今描いている夢であって、定年を迎えてからもその夢を叶える気力はあるのでしょうか。

 

私は40代で自分のカフェを開きたいと思っていた時期がありました。
あるとき出会った人に「その夢は40代になってもあなたの夢ですか?」と聞かれたことがあります。

それを聞かれて私は、
「現時点の自分の夢ではあるが、40代になっても夢かはわからない」と思ってしまったのです。

 

小学生で思い描いていた夢と、そのあとに描いた夢は別物であると思います。
夢は年を重ねるごとに変化していく可能性があるのです。

 

確かに定年を迎えた後であれば金銭や時間に多少の余裕は出るかもしれません。

しかし、人間は年を取ると身体能力が衰えますし、10代や20代のときのようなアグレッシブさも失われていきます。

そんな中で定年後に後回しにしてしまった楽しみを叶える気力が本当に老後にあるのか、もう一度考え直したほうがいいでしょう。

 

今思い描いている将来の夢は、未来でも同じとは限りません。

 

 

定年を健康で迎えられる保証はない

 

先日、私の親戚が倒れました。まだ40代でしたが、脳梗塞となってしまったのです。
小さいながらも自分で会社を切り盛りしている人だったので、かなり身体に負荷をかけていたものと思われます。

手術、入院、リハビリを1ヶ月ほどで終え、現在はまたバリバリ働いていますが、
お医者様曰く

「この回復力は奇跡としか言えない」だそうです。

また、ほとんど同じ日に脳梗塞で運ばれた方は、そのまま亡くなってしまったようです。

 

つまり、定年というものを100%健康に迎えられる保証はどこにもないのです。

 

日本は健康保険制度により、いざというときにも安心感はあります。
ですが、これこそが「人生は一度きり」というリアルを霞ませているように思います。

 

いざというときも安心という驕りから、大多数の人は健康(特に生活習慣病)に関しての意識が薄いと思っています。
定年退職を迎え、悠々自適の生活を送ろうと思った矢先に長年の無理がたたり、病院のベッドの上で生きているか、死んでいるかもわからないような状態で余生を送りたくはありませんよね。

 

アメリカなどの健康保険制度のない国においては、破産の理由第一位は医療費だそうです。
そういった意味でいうと、アメリカのほうが「死」というものは日本よりもよりリアルでしょう。

 

人生においてただひとつ不変のものがあるとすれば、それは「死」のみです。

また、この「死」もいつ迎えるかはわかりません。

第二の人生を待つなどという悠長な時間は人生にはないのです。

 

 

とりあえず何でもいいからやってみるといいのではないでしょうか

 

人生において仕事であれ、遊びであれ、経験や知識が多い人ほど人生を楽しんでいると言えますよね。

仕事だけではなく、遊び方を知っている大人は本当にカッコいいと思います。

 

定年後は自分のしたいことをすると言ってはいたものの、定年まで仕事しかしていなかったため、遊び方がわからないという話はよく聞きます。

定年を迎えるまでは仕事一本。定年を迎えたら人生を楽しむ!のではなく、定年後の楽しみとしていたものを今から始めてみる。

そうすることで、さらに定年後の楽しみが増えると思います。

 

私は両親とは離れて生活しているのですが、父親とたまに話すと仕事の話しかしません。
はっきり言ってつまらないので、会話もほとんど続きません。

 

結びに

 

私達はみな、何の因果かわかりませんが、この世界に生れ落ちてしまいました。
せっかくなら自分が楽しいと思ったことをする人生にしましょう。

子供のいる家庭などは子供のためにお金を使い、自分の楽しみは後回しとするところもあるかもしれませんが、
それは完全に逆効果です。

 

子供は両親のマネをするものです。

 

人生を楽しんでいる両親を見て育つ子供は、楽しい人生を送る子供になるでしょう。
逆に、自分達のせいで両親が楽しんでいなかったら、子供でも申し訳ない気持ちとなってしまうのではないでしょうか。

「大人ってこんなに楽しいんだよ!」
と、子供に見せてあげることが私の夢です。

 

以上。ありがとうございました!