「天気の子」を観てきたので、感想をつづりたかった


7/19(金)公開で、8/23に観にいったから約1ヶ月越しに観にいった形です。

「君の名は。」だったら、作画、挿入歌最高!三葉かわいい!新海誠監督初の完璧なハッピーエンド!だったのですが、「天気の子」は難しいなと思いました。
というか「君の名は。」から3年経ってるとか時の流れが早すぎて怖いですね。

話自体は「天気の子」も決して難しくはないんですが、
・高校1年生の男の子(帆高君)が離島から東京に飛び出し、不思議な能力を持った女の子(陽菜)に出会う。
という、完全なボーイ・ミーツ・ガールものですので。

 

ちなみに「君の名は。」は2回観にいきました。それを知人に話したら「私は8回行った!」と謎のマウントを取られました。

 

※ここからはネタバレ含みます。ネタバレが嫌な方はぜひともチケットを買って映画館に足を運んでください。

 

 

これはビターエンドなのか?

よく言われているのが、帆高君の選択についてです。
世界を救うか、ヒロインを救うかみたいな究極の選択といわれているやつですね。他の作品では「どっちも助ける!」とかもあったりとかで、本当にどっちも助かったりするアレですね。

でも、「天気の子」においてはそうではなかった。帆高君が陽菜を選択した結果。東京は雨が降り続けて沈没するエンドとなりました。
この沈没エンドはネタバレ見てから行ったのですが、高層ビルとかも丸ごと沈没かと思ったら決してそうではなかったんですね。

正直、沈没の原因を知ってしまったら、やめてくれと思いますが、私が帆高君の立場なら間違いなく同じ選択をすると思います。

というか、導入部からの子供という社会的弱者っぷりを見せつけられて、普通に生きることも許してくれない世界(これ以上足さなくていいから、何も引かないでくださいというセリフ)だったら、世界とヒロインどっちを取るかって言われたら間違いなく”世界”は取らないよね。

私は「天気の子」は帆高君と陽菜さんの「東京を沈没させてしまった。」という罪悪感さえ消えれば、ハッピーエンドの物語だと思います。

なぜなら、周りの人達は沈没した理由を知らないから。
パニックは起こるだろうけれども、それでもその環境に適応して生を紡いでいくのが人間だから、周囲の人々にとってはハッピーでもバッドでもなくただの天災になるはず。

唯一、関わっていたと見える須賀さんでさえ、帆高君に以下のように言いました。
「お前たちが世界の形を変えたなんて思い上がるんじゃねぇ。もともと世界は狂っている。」

最後のシーンで陽菜さんと再会した帆高君は「僕たちはきっと大丈夫だ」と言っています。
つまり、2人から罪悪感というものも消え、この「天気の子」はハッピーエンドだったと私は解釈しています。
東京が沈没した直接の原因は陽菜さんではないかもしれないしね。

また、別件だけどエンドロールの須賀さんはなぜ、警察2人の後だったのか。
間違いなく主要キャラであったはずなのに。

 

瀧君の主張が激しい。

それにしましても、「君の名は。」の瀧君の主張が激しかったですね。
新海監督といえば過去作の登場人物をチョイ役で出すというイメージで、それを見つけるのも楽しみにしていたのですが、瀧君においては本当にガッツリでしたね。
10分くらい連続出演していたような気がします。割と重要なポジションに見えましたし。
三葉も出ているのは確認しましたけど、髪留めが組紐ではなかったように見えました。
やはり、まったく別の世界線ということでしょうかね。

 

映像はやっぱりハンパない。

映像においては、やっぱり凄いの1言ですよね(語彙力不足)。
新海誠監督といえば雨の表現だと思っていて、
個人的に「言の葉の庭」が一番好きなんですけど、それの雨の表現を越えてきていますよね。
雨から晴れっていう見せ方が本当にうまいなと思いました。

「言の葉の庭」を見たことない人はぜひ見てみてください!

花火のシーンは、ここ久しく花火に行っていない私が感動したシーンです。花火ってこんな感じだったな!って気持ちになりました笑

 

センパイがかっこいい件。

後、陽菜さんの弟の凪君ね。
あんな小学生いないよね。私が田舎生まれだからあんな小学生見たことないだけで、東京には当たり前のようにいるのかな。東京ってスゲー。
モテモテなのはまだわかるけれども、「付き合う前はハッキリ、付き合ってからは曖昧」とか小学生のセリフじゃないよね。東京ってコエー。

それでいて、ナルシスト的なキャラじゃなくて可愛いところもあるとか無敵かよ!って思ってました。

 

全体的には荒かったかなという総評です。

演出がとこどころ荒かったですね。
投げっぱなしの話とかは小説か、漫画補完になるのかな?
挿入歌はごり押しって感じが否めませんでしたね。

そんな具合なんですが、「天気の子」を観にいくか悩んでいる人がいたら、ぜひ観にいってみてください。少なくとも私はチケット代の金額以上には楽しませてもらったと思っています。
「君の名は。」を観にいく感覚ではなくて、「君の名は。」以前の「新海誠監督」の作品を観にいく感覚で行けば楽しめると思います。

私はネタバレを見ていたにも関わらず「君の名は。」気分で行ったのでその部分は失敗したなと思っています。

 

そこでタイトルに戻るのですが、感想をつづるのがこんなに難しいとは思いませんでした。
今まで、口頭で感想を言い合うことはもちろんあったのですが、初めて映画の感想をブログとして文字に起こしたとき、こんなに難しいものなのかと思ったしだいです。

映画を届けてくれた関係者のみなさまへのリスペクトは忘れずに書ききるのはなかなかに難しいですね。
本当にひどい映画なら感想もなく、記憶から消し去りたいと思っていますので。

 

 

それで、ここからは「天気の子」とはまったく関係ない話。
「天気の子」は本当に面白かったし、観にいってよかったと思っている。
しかし、感想を書くのは凄くためらった。難しい。感想を書くのがただひたすらに難しかったのです。
正直、「天気の子」は私ごときが感想を述べたところで、視聴者数は変わらないだろうし、
さらに私が見る前にはすでに150億円の売り上げという、大成功を収めている形となっていたからです。
それではなぜこの記事を書いたのかというと、
 

 

 

 

 

映画って始まる前に予告が流れますよね?そこで流れたんですよ。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版」の予告です。今気づいたんですが、これは外伝で、もともと2020年に公開予定だったものとは別物なんですね。

観にいくことは決めています。でも、きっと楽しいとか、面白いとか、感動したとか、もしかしたらつまらないとか、そんな感情以外に余計なものが入るんだろうなと思ったら、それが凄く嫌で悔しいって。
ただ、それを言いたいがためにこの記事を書ききりました。

 

 

以上。ありがとうございました!