給料とボーナス。
会社員ではなくとも、誰しもが聞いたことのある単語だと思います。
どちらも会社からもらうことは同じなのですが、この2つには明確な違いがあることをご存知でしょうか?
給料とは
まず、給料は労働基準法第24条の賃金支払い5原則にて、以下が定められています。
・直接払いの原則
・全額払いの原則
・毎月1回以上払いの原則
・一定期日払いの原則
給料に関しては原則、現物支給は認められず日本であれば日本円で支払われなければなりません。
また、ちょっと今月は厳しいので・・・と言って、分割払いにすることも、勝手に給料を天引きすることも認められていません。
そして使用者は労働者に給料を直接支払わなければいけませんし、最低月に1回決められた日に支払わなければなりません。
まとめると、給料に関しては使用者は労働者に対して、毎月決められてた日に全額を本人に直接通貨で支払わなければならないのです。
ボーナスとは
ボーナス、賞与とも言われます。
業績などに応じて会社から支払われる可能性のある、給料とは別に支給される給与のことです。年に2回とか、1回とか、そもそもないとか会社によって様々ですよね。
先ほど、給料に関しては明確な支払いの義務が生じると書きましたが、ボーナスに関してはどうでしょうか?
実はこのボーナスは労働基準法に明記はされていません。
つまり、支払い回数も次期も規定されていない、会社側からしたら支払ってもいいし支払わなくてもいいお金なのです。
例え業績が良くても、「今季は厳しいから、すまん」と言われたら、それで支払われなくなります。
そして、通貨払いの原則も適用されないので現物支給でも問題ないことになります。極論、「んまい棒」1万本みたいな支払い方でも問題ないということになります。
一応、労働契約で賞与について明記がされていれば支払い義務の生じるものにはなるのですが、「ただし、業績による」のような1文が加えられてしまうと、それでまた支払いの義務はなくなってしまいます。
毎月支払われなければならない給料と違って、ボーナスというものはかなり曖昧な存在なんですよね。
ボーナスはないほうがいいのでは?
ボーナス、もらえると嬉しいですよね。また、ボーナスがない人からしたら、ボーナスの話で盛り上がっている人達がうらやましいなんて思ったり。
私自身も毎年、ボーナスの時期が来るたびにソワソワしていましたが、「ボーナスについての明確な規定はない」という話を聞いて以降、ボーナスはいらないんじゃないかと考え始めました。
というのも、完全に会社の気分次第で支払われたり支払われなかったりするお金って曖昧すぎると思ったんですよね。
基本給は低いけどその分ボーナスに色がつくなんてところは、業績悪化によって、ボーナスに色がつかなくなったり、そもそもなくなってしまう可能性だってあるわけです。
確かにボーナスがもらえる月は気分も楽しいものとなりますが、ボーナスなしでも基本給の高いところのほうが絶対的にいいと思うんですよね。なぜなら、確実に支払われなければいけないお金だからです。
また、残業代などは基本給の何倍という考え方をします。こういった部分でもボーナスがあるよりも基本給が高いほうが魅力的と感じられるところです。
ボーナスに期待しすぎるのはやめたほうがいい
上記で上げてきたように、ボーナスというものはほとんどないも同然のお金です。
もらえれば御の字、もらえなくても「まぁ、仕方ないね」くらいのスタンスでいたほうがいいと思います。
そう考えると、ローンなどでボーナス月は多く支払うと言った契約は危険かもしれませんね。
最後に
私は現在、ボーナスなどのない形態で働いていますが、その分基本給が高めになっています。
ボーナス月という楽しみはありませんが、毎月のお金が増えるほうが生活に余裕も出て楽しいと感じています。
自分の会社が大丈夫かな?と感じたら転職を考えてみるのもいいかもしれませんね。
以上。ありがとうございました!