転職サイトでスカウトされたのに面接したら落ちた!これ、当然です。

 

転職サイトのスカウトのようなサービスは最近一般的なものとなってきていますよね。

転職サイトに登録していたら企業からスカウトがきたので、意気揚々と面接に行ったら落とされたという経験をしている人もいるのではないでしょうか?

 

私自身もスカウトが送られてきたから面接に行ったら、和やかな感じの選考だったのに落とされたことや、年収の条件が提示された面接に行ったら「君にこの年収は払えない」と言われたこと、人生相談が始まったことがあります。

 

正直、腸が煮えくり返りました。そっちがスカウトしてきたから行ったのに、落とすとはどういうことだと思ったんですよね。スカウトされなければ受ける気もなかったような会社にお祈りメールを出されるほど腹立たしいことはありません。

しかもお祈りメールの内容が「貴殿の期待に沿えない」とあるのです。スカウトを送ってきたのはそっちなのに、まるでこっちが切望したみたいな表現になっています。本当に不愉快でした。例えるならば、告白もしていないのに振られたみたいな形です。

 

実際、受かっても逆お祈りメールを出すつもりの冷やかしで受けたところもあります。そういったところからも落とされたのでなぜなのか考えてみたのですが、スカウトされても落とされるということは至極当然のことだという結論に至りました。

 

結論から言うと求職者が悪いわけではなく、スカウトサービスの本質がスカウトとはまったく別モノの何かなんですよね。

 

 

 

 

転職サイトのスカウトの種類

 

転職サイトに登録していると送られてくるスカウトは主に2種類です。

・転職エージェントからのスカウト
・企業から直接のスカウト

 

転職エージェントからのスカウト

こちらは転職エージェントから送られてくる、うちの会社を通して転職しませんか?サポートしますよ。というものです。

こちらは企業からのスカウトではないため、今回の記事の対象外です。

その転職エージェントしか知らない非公開求人もあったりするので、話を聞いてみるのもいいかもしれません。

このスカウトの本質は「あなたを転職させたときに企業からもらう報酬が欲しい」ですね。

 

企業から直接のスカウト

今回の記事の対象です。

「ぜひうちの会社にきてくれませんか?」なんて書いてあるようなやつです。

もらったら嬉しい気分になったりしますよね。

 

 

スカウトされて面接を受けたのに落とされる理由

 

1、そもそも本当にスカウトなのか?

 

スカウトと聞くとどのようなイメージを持つでしょうか?

私は野球などをはじめとするスポーツなどのスカウトをイメージします。そのスカウトはスカウトマンが相手のホームに出向き直接スカウトするというもので、私のスカウトという言葉のイメージはこれです。

 

それでは、転職サイトなどで企業から送られてくるスカウトはどうでしょうか?

様々な書き方がされていますが、私が要約するのであれば企業からのスカウトは「面接してやるからくれば?」です。

そう、本当の本当にスカウトである場合は「くれば?」ではなく、「そっちの都合のいいところに行きます」になるはずなんですよね。それが筋であるはずです。

どうしても行けないから来てほしいというのであれば、交通費くらいは支給してしかるべきです。それがスカウトの筋であるはずなのです。

 

そういった筋も通していないものが、スカウトであるはずがありません。

つまり転職サイトなどで企業から送られてくるスカウトは、スカウトというサービス名は持っているものの、スカウトとはまったく別の何かなんですよね。正しくは「面接招待状」です。紛らわしいサービス名はやめてほしいですね。

 

 

2、スカウトは不特定多数にとりあえず送っている

 

転職サイトのスカウトは「私にきた!」ではなく、「私にもきた!」です。

実際、このスカウトは「あなた」だから送っているわけではありません。私もスカウトが来て、無視していたらスカウトの期限切れになったものがいくつもあります。このスカウトの期限切れになった会社から、何度もスカウトが来るんですよね。

これ、熱意ではないのはおわかりでしょうか?あなたにどうしても来て欲しいから何度も送ってきているわけではありません。会社が何度も同じ人にスカウトを送るなんてことは基本的にないはずです。

ここからわかることは、年齢や職歴などの条件が合致した人に対して無差別にスカウトを送っているということです。

「あなた」だからではなく、「あなたも」なんですね。

 

ある企業から2000文字を超えるようなスカウトが送られてきたこともありました。最初は「熱量が凄いな」と思ったのですが、知人も同じ転職サイトで同じ企業からスカウトが送られてきていたようなのでメッセージを見せてもらったところ、名前のところ以外は内容がすべて一致していました。

ここからも「あなた」だからではなく、「あなたも」であると言えると思います。「あなた」であれば、メッセージの内容は異なっているはずなのです。

 

 

転職サイトのスカウトのメリット

 

転職サイトで企業から送られてくるスカウトはスカウトではないと書いてきましたが、もちろんメリットもあります。

 

私が考えるメリットは2点です。

・面接の練習になること
・少し自信になること

 

まず、「面接招待状」と書きましたので、面接はできます。面接の練習ができますね。ただ、面接の練習ができるとは言っても落とされるのは腹立たしいので、遊びに行く感覚がいいでしょう。

しかし、書類選考で落とされる意味不明なスカウトもあるようですね・・・

 

そして、少し自信になります。スカウトが来るということは、必要とされているかもしれないということ。

私は転職サイトからアカウントを削除することがめんどくさくて放置しています。それでも稀にスカウトが送られてくるのです。そのスカウトがきた通知を見るたびに少し嬉しくなります。無視しますが。

 

 

最後に

 

そのような感じで、転職サイトで企業から送られてくるスカウトで面接を受けても落ちることは当然である、といった話でした。

 

そもそも企業というものに、労働者という立場で筋を通すことを求めること自体が不毛なので、期待は厳禁ですね。

 

 

以上。ありがとうございました!