「大人は魂を揺さぶる一冊の本を持て」
これは、以前私が尊敬する人から言われた言葉です。
子供のころも色々ありますが、大人になってからのほうが本当に色々あります。
悲しいこと、怒りたくなること、楽しいこと。挫けそうになることにもたくさん出会います。
人生は、大人になってからの期間のほうが圧倒的に長いです。
しかし、大人になるにつれて、感情というものを外に出すことが少なくなっていきます。
というよりかは、無感情になっていくことが多いような気がします。
「もっと大人になれよ」
これは私がかなり嫌いな言葉です。
大人は感情を外に出さなくて当然、のような意味合いで使われています。
大人だって、思わず飛び跳ねるくらい喜びを表現したくなるときもあるし、喉が枯れるくらい怒りをぶちまけたいときもあります。
思わず泣き崩れてしまうほどの哀しみもあるし、人生って最高だなと思えるほど楽しい気分になるときもあります。
そういった感情を大人になる、大人でいるうちに少しずつ失っていくような気がするのです。失わされていくような気がするのです。
だからこそ魂を揺さぶるような本を一冊持て、と言われました。
「難しいものでなくてもいい。それは小説でも、エッセイでも、詩集でもいい。写真集にちょっとばかりの文字がついているようなものでもいい。」
「本は感受性を豊かにする。だから、ふとした拍子にその本を読んで、人間にとって大事な感情というものを忘れないようにするんだよ。」
みたいな言葉で締めくくられました。
私はその言葉を聞いてから、魂を揺さぶるような本を持つようにしています。
とある調査によると、大人になってから月に一冊も本を読まない人は約6割、半分以上になるそうです。
今では月に10冊ほどの本を読んでいますが、一時期の私は、同じように月に一冊も本を読まないような状態でした。
本を読んでいる今のほうが間違いなく幸せであると言えます。
感情が邪魔になるときもあると言えばあるのですが、人間である以上、いろいろなことを感じられるように生きていきたいですね
以上。ありがとうございました!