ITエンジニアよ、渡り鳥であれ

 

私は文系の大学出身で、ブラックが横行しているという噂からIT業界にだけは入らないと決めていました。

しかし、とある出会いという偶然からこのIT業界に足を踏み入れ、エンジニアとなったのですが、今では「様々な技術を利用し、ちょっとでも人の生活を豊かにできる」最高に面白い職業だと思っています。

 

しかし、エンジニアを取り巻く環境は結構酷いところが多くて、環境のせいでエンジニアという職業を嫌いになりかけたこともありました。

そこで、私は思うのです。エンジニアよ、渡り鳥であれ。と。

 

 

 

 

 

 

渡り鳥とは

 

渡り鳥(わたりどり)は食糧、環境、繁殖などの事情に応じて定期的に長い距離を移動(渡り)する鳥のこと。

引用元:Wikipedia

 

そのままですね。
渡り鳥は主に季節によって、より過ごしやすい環境へと移動しますがエンジニアもこの習性を見習ってもいいと思うんですよね。

 

自分が置かれている環境が冬だと思うなら、春を探して移動し続けたほうがいいと思います。
冬で頑張っても、生きるだけで精一杯になってしまいますし何より楽しくないです。

逆に春を見つけたら、そこで精一杯頑張ればいいと思います。
間違いなく春の環境で頑張るほうが、楽しいし自分のためになります。

 

嫌なことから逃げるのは逃げではありません。
嫌なことを嫌々続けることが逃げなのです。

 

技術の進歩が早すぎる

 

携帯電話で言うと、1980年代に先駆けとして「ショルダーフォン」というものが登場しました。
これは重さ3kgで値段的には20万円する、およそ携帯電話とは言えないような代物でした。

その後、1990年代になると「フィーチャー・フォン」と呼ばれるものが登場し、現在の「スマートフォン」に至ります。

 

時間にしてみると約40年という時間をかけて移行していますが、スマートフォンだけで考えてみてもここ数年間の機種の進化は物凄いと思います。

 

カメラも時計もボイスレコーダーもマップも、パソコンでさえスマートフォン1台である程度は補完できるようになってしまったのです。
フィーチャー・フォンの時代は少なくとも時計意外はほとんど切り離して考えられていたものが、ポケットに収まるようになってしまった。
これは、とてつもないことです。

 

スマートフォンというモノを持たなくていい時代もまもなく到来してしまうかもしれません。そんな噂もちらほらありますよね。

また、システムのサーバもオンプレミスからクラウドに乗り換えるところも多くなったりで、技術の進歩はまだまだ止まることはないと思います。

 

そんな中、化石のような開発を続けている職場もあります。
そのサービスが一生続いていくのであればいいのかもしれませんが、潰れてしまったときは最悪です。

入れたら安泰とさえ言われていた、大手銀行でさえ人員削減をする時代です。
サービスが100%なくならないとは言い切れない時代となってきました。

いつの間にか、時代に取り残されてしまっていたということも起こり得るのです。

そのため、いろいろな技術に触れることをしたほうがいいと私は思います。

 

 

つまらない仕事はモチベーションを劣化させる

 

エンジニアは勉強し続ける職業です。

しかし、つまらない仕事を続けているとその勉強をする意欲が劣化していくように思います。

1日の少なくはない時間を仕事にかけるのですから、絶対にその仕事は楽しいもののほうがいい。

 

私は一時期、メールの送受信ボタンをクリックし続けるだけのお仕事をしたことがあります。

送受信ボタンを押し続けるだけって結構きついものです。
そういったときって、特に何もしていなくても何故か疲れるし、生きる気力を失うんですよね。
つまらなさすぎて、その仕事は即やめました。

 

 

関わる必要のない人達

 

大した技術力もないのに、その職場に長くいるというだけで偉そうな人が一定数は存在します。

そういった人達は関わっていても百害あって一理もありません。

また、大したこともしていないのに疲れたを連呼し、謎の残業をしていく人達。

 

こういった人と関わっても無駄な時間を使うだけです。

 

残業をして、今月は何時間残業したから残業代はいくらだ、なんて短期的な幸せに浸るよりも、即帰宅して読書したり、映画を見たり、家族サービスをしたり、自分のために時間を使うほうが長期的に幸せになれます。

 

 

 

渡り鳥であるために必要なスキル

 

これはコミュニケーション能力です。

コミュニケーション能力というと範囲が大きいかもしれませんが、ようはわからなければ聞く。これだけです。

 

変な話、javaの開発現場であれば「if」、「for(私はfor大好きです)」が書けて、配列とリスト型が使えればほとんど問題ありません。レベルの高いことをやっているところは結構少ないという印象のためです。

 

ソースはある程度読めたほうがいいですが、最悪人に聞いてしまえばいいです。
というよりも、ソースだけ渡されてすべてを理解できる人なんていないはず。

特に入ったばかりであれば、仕様の完全把握なんて諦めたほうがいいです。

 

ほとんど理解していなくても、人に聞くことさえできれば問題ありません。
人に聞いたほうが、評価も高くなります。相手の都合は考えず、とりあえず聞いてみましょう。都合が悪いときなら「待って」といわれるだけですし。
私が一時期いた施工管理の世界と違って、拳が出てくることもほとんどないですしね。

 

どれだけガツガツとコーディングができる人でも、そのプログラムが仕様に沿っていなければ意味がありません。
職場によってコーディング規約なども変わってくるはずなので、自分でガツガツ進めるより有識者と相談をしながら進めるほうが結果的には早いと思います。

 

 

まとめ

 

まだまだ日本のエンジニアの市場は流動性が低いですよね。

 

ですが、エンジニア=技術者であるように、エンジニアは技術力を売りにしている人達です。

1つの職場にこだわらなくても、自分が最大限のパフォーマンスを発揮できる楽しい職場を求めて、旅をするほうがいいのではないでしょうか。

幸いにもIT革命以降、IT技術の必要性は増すばかりです。つまらない職場にこだわらなくても、職場はたくさんあります。

 

自分自身の価値を高めるためにも、エンジニアよ渡り鳥であれ。と思います。

 

以上です。ありがとうございました!