劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン見たので感想・評価を書く

 

 

映画館で撮った1枚。公開日が「2020.4.24」のままでしたね。

 

 

9月18日(金)から放映開始となった「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を公開初日に鑑賞することに成功したので、それの感想と評価を綴ります。

 

正直、あの件があったので2020年中に見ることができるとは思っていませんでした。本当にありがとうございます。京都アニメーション様に最大級の感謝を。

見ることができないと思っていたので、公開前には絵とか突貫作業したのではないかと思っていたのですが、そんなことは一切なく、まさに京アニ!と言えるような作品でした。

 

平日公開にも関わらず、ほとんど席が埋まっている状態で、私は火曜日のお昼にチケットを買ったのですが、かなりギリギリの状態でした。さすが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンって感じがしますね。

 

ちなみに、京都アニメーションのロゴが画面に出た瞬間に私は泣いていました。なんなら映画館に入った瞬間に涙出てました。

 

メガネではいかないほうがいいです。マスクをしている状態で、嗚咽するとメガネが曇ります。私はコンタクトで行かなかったことをとても後悔しました。

 

今回の劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンによって、ヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品が完全に完結するような作品になっています。

 

 

以下、ネタバレを含むと思います。まだ見ていなくてネタバレは嫌だという人は、こんなブログはブラウザバックして、迅速にチケットを買いましょう。

 

 

 

 

 

 

今回の劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンは3つのお話の軸と、その他こまごまが2つって印象を受けたので、それについて触れつつ書いていきます。

 

まず、個人的な評価です。

★★★★☆(星4)

 

絵とか演出とか、音楽に関しては手放しで素晴らしかったと思います。雨とか海とかの水の表現がハンパなかったのと、細かい演出、そして義手のカチャカチャ動くシーン。

そして、広げまくった話をうまく畳み、綺麗に終わらせたことに感動しました。

 

ただ、ストーリが個人的にはあんまり好きではなかった。あくまでも個人の感想ですが、途中、退屈してしまう場面もあったんですよね。

 

 

 

そして、あらすじ。

かつて自分に愛を教え、与えようとしてくれた、大切な人。会いたくても会えない。永遠に。手を離してしまった、大切な大切な人。
代筆業に従事する彼女の名は、〈ヴァイオレット・エヴァーガーデン〉。
幼い頃から兵士として戦い、心を育む機会が与えられなかった彼女は、
大切な上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア〉が残した言葉が理解できなかった。
──心から、愛してる。

人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。
新しい技術の開発によって生活は変わり、人々は前を向いて進んでいこうとしていた。
しかし、ヴァイオレットはどこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごす。
──親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。
ヴァイオレットの強い願いは、静かに夜の闇に溶けていく。

ギルベルトの母親の月命日に、
ヴァイオレットは彼の代わりを担うかのように花を手向けていた。
ある日、彼の兄・ディートフリート大佐と鉢合わせる。
ディートフリートは、ギルベルトのことはもう忘れるべきだと訴えるが、
ヴァイオレットはまっすぐ答えるだけだった。「忘れることは、できません」と。

そんな折、ヴァイオレットへ依頼の電話がかかってくる。依頼人はユリスという少年。
一方、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかり……。

引用元:公式サイト

 

 

軸1、未来の話

 

これ、本当にズルいんですよ。物語の開始と同時に、アニメ版ヴァイオレット・エヴァーガーデン第10話の子孫が出てきたのですもの。

アニメ版と同じく「アン。8歳の誕生日おめでとう」とか、「アン。18歳の誕生日おめでとう」とか言い出したので、冒頭から泣かされました。

CH郵便社が国の事業となり、もともとのCH郵便社の建物は博物館となっているという時代背景。受付をしていたという女性がおばちゃんとして、管理人みたいな仕事をやっていたので、劇中から50~60年後の世界でしょうか。

この時代ではヴァイオレットの名前が伝わっているだけで、ヴァイオレットの姿はありませんでした。子供っぽい姿もありませんでしたね。

 

この未来の話でわかるのは、ヴァイオレットは18歳のときに自動手記人形(ドール)の仕事を辞めていること。(孤児だったので、正確な年齢は微妙なところですが。)

アニメ版では14歳だったらしいので、約4年間の間「愛してる」の意味を知るためにドールをやっていたわけですね。

 

 

軸2、ユリス君

 

長期入院で、自分に残された時間がわずかだと知った少年。家族や友人に素直になれず、ヴァイオレットに手紙で思いを伝える依頼をするパート。

 

これ、見た時「は?」って思いました。この子が出てくる前に「ヴァイオレットの代筆は3カ月待ち」と言って、依頼を断っているシーンがあるんです。それなのに、依頼受けるってどういうこと?って思いました。休み返上で書くということだとは思うのですが、CH郵便社で働いているドール達って社畜根性強すぎませんかねぇ。

 

「お子様割引」と言い出したのとか「グッドのハンドサイン」をやるヴァイオレットが描かれていたので、ヴァイオレットもユーモアを持てるほどに人間臭くなったんだなと思いました。

 

ただ、このパートって最後の指切りのためだけのパートって感じがしました。

劇中でヴァイオレットが依頼を完遂できなかった初めての仕事っていう印象も受けたので、ドールを辞めるっていう伏線の意味も込められていたのかな?義手がうまく動かないシーンがあったのですが、この依頼を完遂できないということを示唆していたのか・・・?

 

個人的には登場人物が死ぬシーンで登場人物を苦しませてお涙頂戴っていうのが嫌いなので、このパートは好きになれませんでした。むしろいらなかったんじゃないかと思うくらいです。

ただ、ユリス君の弟君は可愛かった。ここ最近見たアニメキャラの中で断トツの可愛さだったと思います。

 

 

軸3、大切な人

 

ギルベルト少佐、生きてました。

さんざん「もう会えないのです」とか言っていたり、「忘れるんだ」とか言われていたりしたのに、生きてました。

 

原作は未読なので、読んでいたら評価は違うかもしれませんでしたが、個人的にはこれが受け入れられませんでした。なぜなら、ギルベルトは死んでいることでヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品が完成していると思っていたからです。

確かにヴァイオレットの幸せをもってハッピーエンドとするのであれば、ギルベルト少佐の存命は必須条件なのですが、もうちょっと存在をにおわせておいてほしかったですね。

アニメ版の最後とか、映画の告知で「あいつは誰だ?まさか・・・」みたいな。

 

ギルベルト少佐の行動も1部はわかるけど、やっぱり「おおバカ野郎ぉぉ!!」と叫びたいのは同じ気持ちでした。回想のギルベルト少佐はかっこよかったけど、等身大の彼は弱い1人の人間だったというわけですね。

 

最後の再開シーン。海の水の表現が本当にハンパない。なんとなくFF10のマカラーニュの泉を思い出したのは私だけではないはず。

再開シーンがひたすらに長い。力業で泣かされたって感想です。ズルいですね。

 

ともかく、ヴァイオレットが幸せになれたみたいで本当に良かった。あのヴァイオレットの切手はどこに売ってますか?

 

 

その他1、兄弟のシーン

 

ヴァイオレットがギルベルトに手紙を渡してくれと、子供に預けた後のシーン。ゴンドラで運ばれた手紙の宛名を読めるという謎のシーンもありましたが、再開できてよかったと思います。

彼もヴァイオレットと同様、ギルベルトに対して言いたいこと、伝えたいことがたくさんあったようなので。

 

 

その他2、外伝からの話

 

ベネディクトのバイクが外伝で社長に買わせた新しいやつでしたね!

時系列的には、アニメ→外伝→劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンですね。

外伝の最後で話していた電波塔も最終的には完成して、電話も普及し、劇中でアイリスが言った通り手紙という文化も廃れていくのでしょうね。

 

それでも未来の話での最後は手紙だったので、手紙というものも大きな意味を持っている時代背景でしょうか。メールとかもあるのか気になります。

 

 

映画とは関係ない話

 

今回の映画、本当に楽しみだった側面もあって、人生で初か2回目の物販を購入しました。

パンフレットと、クリアファイル、旅の思い出セットと線画集です。線画集は映画限定ではないのに後で気づきました。

10月からストーリーボードなるものが発売開始されるので、そっちは忘れなければ買いに行こうと思っています。

 

 

総評

 

アニメーション作品としては本当に素晴らしい作品だと思うのですが、やっぱりユリス君のパートと、急に出てきたギルベルトもちょっと・・・という感想なので、2回以上は見に行かないかなと思います。

外伝は個人的に本当に好きで、2回は見に行ったんですけどね。基本的に2回以上同じ作品を見ることはないので、かなり珍しい部類です。

 

けれども、これからも京アニ様の作品なら間違いなく見に行くし、楽しみにしています。

 

 

やっぱりこういう作品は、映画館の放映と同時にネット配信もしてほしいですね。家なら思い切り泣けますからね。

 

以上。ありがとうございました!